恋愛成就研究ラボ

【俺通信男!便所男に注意せよ~合コン編~】恋愛成就研究ラボ③

99人の雑魚男に出会うべく、懸命に活動するエン子とアケミ。
婚活パーティーにはすでに10回も足を運んでいた。
今夜も恒例のバーラビリンスでの反省会を行っていた。
10回も足を運んだのに最初に会った平川佑真さんしか次につながりそうな人はいない。

 

 

アケミ「平川さんとまだデートしてないの?」

 

エン子「なかなかタイミング合わなくて。海外出張多くて忙しいんだよね」

 

アケミ「連絡はしてるんでしょ?」


エン子「うん、LINEはすごくいい感じなの」

 

 

 

佑真

 今、ニューヨークについたとこ

 

エン子

 いいなー。お仕事頑張ってください

 

佑真

 帰国したら会おう!

 

 

LINEでやり取りした情報によると平川さんは外務省で働くエリートで仕事が忙しく、女の人と出会う機会がないからと初めて婚活パーティーに参加したと言っていた。

 

 

 

アケミ「あー、まただ」


エン子「あ、あの例のIT企業のSEの人?」

 

アケミ「見てよ、これ!」

 

エン子がアケミの携帯を見ると、
コウジくんという男性から

 

 

 

寝てないけど、仕事頑張る。
今からラーメン食べる!
暑いのは嫌いだ。
六本木でパーリーナイツ

 

 

という一方通行のLINEが届いている。

 

 

 

京子様が後ろに仁王立ちしている。

 

京子「でた! 俺通信ね!」

 

アケミ「何ですかそれ?」

 

京子「彼氏でもなく、仲のいい男友達でもない「俺」から届く、どうでもいい日常をつづったメッセージ、それが俺通信よ」

 

アケミ「まさに俺通信。もうブロックしていいですよね?」

 

京子「そんな雑魚は早くブロックよ」

 

京子「友達も少ないだろうから、利用価値もあまりないわよ」

 

 

 

エン子「京子様~! 私たち心が折れそうです」

 

エン子「私なんかナルシストのボディビルダーをひいちゃいました。1日中筋肉トークでササミとプロテインしか食べられないデートでしたよ……」

 

京子「ぷっ! 本当にあんたたちって面白い!」

 

京子「婚活パーティーにはね、オレオレ男が現れやすいのよ。俺通信、俺の家、俺の仕事、俺の武勇伝、俺の友達」

 

京子「一番最悪なのはオレオレ詐欺よ!」

 

アケミ「え? 結婚詐欺みたいなものですか?」

 

京子「いや、結婚詐欺はかなりレアなケース。オレオレ詐欺は、俺話を信用して結婚したら、自慢していたわりに全然大したことなかったってパターンや、確かにお家は金持ちだけど介護つきの姑がいたパターン

 

エン子「うわ~! 絶対にやだ」

 

京子「俺俺男は一方的なコミュニケーションをとる男が多いわ」

 

京子「ま、でも、世の中のすべてのことには表と裏があるのよ。長所は短所にもなるし、その逆もあるわ

 

京子「例えば、イケメンで上場企業に勤めている男ってスペックだけでみるとかっこいいし、周りから羨望の目で見られる。イケメンだと子どもも可愛いはずよ。
でも、結婚したら浮気の心配があるわ。それに、年をとればイケメンよりも人間性の方が大事になる。だから、見た目や稼ぎなどのスペックだけで決めるのはダメよ!」

 

エン子「じゃあ、何で決めたらいいんですか?」

 

 

京子「ん~そうね。じゃあ、ここで問題よ! 多趣味で交友関係が広い人がいます。表と裏を答えなさい」

 

エン子 「表はいろんなことを知ってて、お友達がたくさいる」

 

京子「そうね。裏は?」

 

アケミ「なんだろう。いい面しか見えない……」

 

京子「裏は、まず、お金遣いがあらそうね。それからひとつのことでは満足できない」

 

アケミ「なるほど~」

 

京子「優しい人だと思って付き合いはじめたら、急に意気地のない人に見えてきて嫌になったというように、付き合うようになって急に悪い面が見えることあるでしょ?」

 

アケミ「あります!すっごく優しくて周りの人にも気遣いできるところが素敵だと思って付き合ってた人がいたんですけど…。私の言うことを全部はいはい聞いてくれる人だったんです。ある時、ケンカして私が怒ったら泣きながら平謝りしてきて…。なんか男らしくない姿に嫌になっちゃいました」

 

京子「その人は何も変わってないの。優しくて気弱な人だったの。それをどういう風に見るかはあなたたちの心次第なのよ」

 

エン子「それって親や友達もあてはまりますよね」

 

エン子「うちのお父さんは無口なんで、母は一緒にいてつまらないって。でも、私はお父さんが話をしっかりと聞いてくれるから、そんなお父さんの安心感が好きなんです」

 

アケミ「子どもにもいえそう。うちの姉は子どもに落ち着きがないって嘆いているけど、裏返せばたくさんのことに興味があるわけで」

 

京子「そうそう。長所は裏返せば短所になるんだから。でもね、人には絶対にこれだけは許せないという短所があるもの。そんな要素がない人で自分と価値観の合う人を探せばいいのよ」

 

アケミ「その価値観が難しいんです。価値観が合うってなんですか」

 

 

京子様の目がキラリと光る。

 

京子「おーっほほほ。完璧に見える如月京子も価値観の不一致から過去2回の離婚を経験しているのよ

 

京子「価値観っていうのは生まれ育った環境に大きく影響されているわ。相手の育った環境が、自分の育った環境と違えば違うほど価値観は違ってくる

 

京子「全部相手の価値観に合わせられるなら話は別だけど、あなたたちはそうじゃないでしょ?

 

京子「私がアラブの石油王と結婚したときには、宗教観の違いと文化の違いがどうしても乗り越えられなかった。ま、これは極端な例だけど。田舎育ちと都会育ちや、お金持ちと普通の家庭でも違う価値観を持っているわ。だから、玉の輿が必ず幸せになるとは限らない

 

エン子「京子さま~! 私、目からウロコです」

 

京子「オーッホホ! この如月京子は本当に役に立つことしか言わないわ。安心してついてきなさい」

 

アケミ「明日は合コンだけど、表と裏、価値観を見てきます」

 

 

 

京子様の目がキラリと光る。

 

京子「そうね、その前に……」

 

京子「合コンには合コンを制する極意があるのよ!」

 

エン子「知りたい! 教えてください」

 

京子様直伝、合コンの極意:入門編!!

その1. とことん空気を読む! 男性の部下になったつもりで!

今は、残念ながら男性の方が貴重で売り手市場よ。
だから、くれぐれも大学のときの合コンのように、来てあげてるスタンスはダメよ!

 

その2. 壁ドン、顎クイ、肩ズンは自分から仕掛けよ!

婚活パーティーとの最大の違いは、パーソナルスペースに相手を引き込めること。
ちょっとさりげないおさわりを駆使してみなさい。ただし、最後までグイグイいくのは厳禁。いつの時代も男は狩りたい生き物なのよ。

 

最後に、くれぐれも、便所男には引っかからないでね。
合コンにはたまに便所男が出没するわ。
雑魚中の雑魚よ。

 

エン子「便所男? 気になります」

 

京子「手口はこうよ。最初からわりとストレートに爽やかに口説いてくる。んで、二次会あたりでトイレに立ったあなたに後ろから抱きついていきなりキス!」

 

アケミ「えー! そんな強引な」

 

京子「不思議なことに、この手口はけっこう有効らしいわよ! ただ、あなたたちは騙されちゃダメ! ワンナイトラブしたいだけの男だから」

 

エン子「もう、浮気男には絶対騙されないんだから!!」

 

 

翌日。

 

エン子とアケミは、大学時代の友人のナオちゃんとともに待ち合わせの場所、表参道にいた。
今日の合コンはエン子の会社の後輩と、その大学の友人たちとのコンパだ。
後輩のハヤトは慶応大学出身で期待できる。

 

それに、京子さまのアドバイスどおり、知り合いの知り合いの合コンではなく、
会社の後輩の合コンだから大丈夫だろう。

 

服装は婚活パーティーのときと同じく清楚系。
メイクはナチュラルだけどチークはしっかり。
アイラインはタレ目気味に長く引いてぼかす。

 

アケミ「ハヤトくんはかっこいいの?」

 

エン子「モテるタイプだと思うよ! 私は同じ会社だし後輩だからないけど」

 

ナオちゃん「あ、あの人じゃない?」

 

ハヤトが爽やかにかけよる。

 

ハヤト「お疲れさまでーす」

 

エン子「今日はありがとう!」
(後輩だけど、上司の気持ちで……)

 

ハヤト「エン子さん、今日何かキレイ」

 

エン子「ちょっと、それ、会社では違うっていいたいんでしょ!」

 

ハヤト「あはは! 深読みしすぎですよ!」
ハヤト「あ、俺の友達は先にお店です」

 

 

ハヤトに連れていかれたお店は小洒落たイタリアンバルだった。
ワインセラーもあり、ワイン好きのアケミはテンションが上がっている。

 

まもなく恒例の自己紹介タイム。LINEを見ると京子さまからのメッセージだ。

自己紹介は記憶に残るようにちょいウケをねらうべし!

 

アケミ「こんばんわ。アケミです。仕事は旅行代理店の企画業務をしてます。社員旅行の際は絶対に□△代理店のアケミ指名でお願いします~」

 

男性からは笑い声があがる。

 

(どうしよ~。キャッチフレーズぅぅぅ~~!)

 

エン子「営業事務してます、エン子です。おら、青森から東京さ、来ただよ~」

 

一瞬、シーンとした空気が流れたあと大爆笑がおこる。

 

(あれ、ややウケのつもりが大ウケしちゃった)

 

男性陣は、ハヤトのほかは代理店勤務のヒロくんとハヤトの先輩で商社マンのリョウさん。
さすが、慶応だけあってスペックが高い。

 

ハヤトたちは飲み会慣れしていて会話が弾む。でも、さりげない気配りや会話の合いの手は忘れない。

 

 

 

京子さまからLINE。トイレタイムでお互いの印象を探れ。アケミとトイレに立つ。

 

アケミ「今日、大当たりだよ~! 合コンの方が楽しい~」

 

エン子「アケミ、浮かれすぎ。京子さまが表と裏があるって言ってたでしょ。イケメンだし話もうまいからモテるよきっと。モテるってことは浮気するリスクも高くなる」

 

アケミ「今日だけでも夢見させてよ。私、ヒロくんがいいな~」

 

エン子「私はリョウさんかな。スマートで面白いし」

 

アケミ「かぶんなくて良かった! では、お互いにアプローチ開始ってことで」

 

 

30分後。

 

リョウさんはナオと盛り上がっている。アケミはヒロくんにロックオンしている。

 

京子様直伝、合コンの極意:実践編!!

その2.壁ドン、顎クイ、肩ズンは自分から仕掛けよ!

(壁ドンは無理。肩ズンもきつい。あー。もんもんとしてるうちに話に入れなくなっちゃった)

 

悩んでると、ハヤトが話しかけてきた。

 

ハヤト「エン子さん、もくもくとワイン飲みすぎですよ」

 

エン子「あ、何かついてる」

 

ハヤトの顎を触ってクリームをとってあげる。

 

エン子「ハヤトくんは可愛いね~」

 

頭をポンポンとなでる。
(ハヤトになら遠慮なくできるのに~)

 

ハヤトは急に静かになる。

 

エン子「ハヤトくん! どうした?」

 

ハヤト「あ、すいません! エン子さんがドキっとさせるから」

 

エン子「ハヤトって先輩に可愛がられるの上手だよね」

 

ハヤト「いや、まじでそういうのじゃなくて」

 

そのとき、

 

リョウ「隣いい?」

 

リョウさんがにこやかに言う。

(キラキラしてる~)

 

ハヤトはトイレに立つ。

 

(頑張らないと。さりげない気配りに、自分から仕掛ける。)

 

エン子「リョウさんは商社でどんなお仕事をされてるんですか?」

 

リョウ「俺は地熱発電の開発担当だよ」

 

エン子「地熱発電ってなんか壮大ですね」

 

リョウ「はは。よくわからないけど壮大だねってみんなに言われる」

 

リョウ「火山の地熱を使って電気を発電できる地球に優しいエネルギーだよ」

 

リョウ「俺の話はいいからさ。エン子ちゃんってどれくらい彼氏いないの?」

 

エン子「3か月くらいですかね。浮気されちゃいました」

 

リョウ「こんな可愛い彼女がいるのに浮気するなんて、その彼氏ありえないな」

 

リョウさんの話は魅力的で面白い。リョウさんはさらっとドキドキする言葉をぶつけてくる。

 

ハヤト「はーい。みなさん2次会行きますか??」

 

アケミ「行きまーす!」

 

ハヤト「じゃあ、カラオケでも行きますか~!」

 

私は勇気をだして、リョウさんにしか聞こえない声で言う。

 

エン子「リョウさんが行くなら行こうかな~」

 

リョウ「よし、決まりだ」

 

2次会カラオケで盛り上がる。

 

アケミ「ヒロくん、最高~!」

 

アケミはすっかりヒロくんとラブラブだ。みんなもお酒が進んでいつの間にかリョウさんとの距離もぐっと近づいていた。

 

(あれ。何か小指あたってる?)
(私たちは手が少しだけ触れ合っていた。うわ、なんかドキドキする~)

 

(ここでやってみようかな、肩ズン)

 

曲の盛り上がりに合わせて体を揺らしてリョウさんの肩に頭を傾ける。

 

(自然にできた……)

 

京子様直伝、合コンの極意:便所男に注意せよ!!

エン子はトイレに立った。
メイクを直して化粧室をでたそのとき、
リョウさんがトイレの前で待っていた。

 

いきなり壁ドンをしてくる。
リョウ「最初に見たときから、すっごいタイプだと思ってた。」

 

そのままリョウさんはキスをしようとする。

 

(えーーーーー!!!????)

 

最後に合コンにはたまに便所男が出没するわ。
くれぐれも、便所男には引っかからないでね。
雑魚中の雑魚よ。

 

 

 

京子様の言葉が頭によみがえる。

 

(信じられない。リョウさんが便所男だったなんて)

 

エン子「ち、ちょっと止めてください!」

 

リョウ「いいから、俺の言うとおりに」

 

エン子「こんなところで無理です」

 

リョウさんを押しのけていると、

 

ハヤト「あー、いたいた。何やってるんすか? ほら、次、リョウさんの番ですよ」

 

ハヤトに助けられた。

 

(なんで、私には浮気性の男ばかり集まるんだろう)

 

ハヤト「エン子さん、こんなところで捕まっちゃダメですよ」

 

ハヤト「俺なら、そんな顔絶対にさせないのに。俺のこと彼氏候補の1人として見てくれませんか?」

 

エン子「……。えっ?」

 

(えーーーっ? 便所男の出現からの、まさか後輩からの告白!?)
(難易度が高すぎて、私には対処できません。京子様助けて~!!!)

 

第4話(究極のデートテクニックは営業に通じる!)に続く

 

過去のストーリーはこちら

①浮気男に引っかからないための6つのテクニック

②99人の雑魚男に出会え!

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こいとりライター

MARUKO
恋愛ゲームのプロデューサーとして活躍し、50本以上の作品を世に送り出す。 女性の胸キュン・シチュエーションを追及するなかで、1万件以上の恋・SEXのリアル体験談に触れたことがきっかけで恋愛コラムニストに。  

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