有賀:ちょうど今、私の友人もアプリ婚活をしていて。2人の男性で迷っているらしく2回目に会うにあたってアドバイスを求められたのですが、私は「あなたが自分の家族の話をしたときに、興味を持って聞いてくれるかどうかは、一つの視点かもしれないね」って伝えました。
恋愛から結婚っていうと、男性がお父さまに結婚の許しを乞うというか、ご挨拶に行く覚悟やハードルみたいなものってあるじゃないですか。それをすっ飛ばして結婚となると、互いの家族含めた未来が想像できるかどうかは見過ごされてしまう可能性が大きいんじゃないかって。婚活婚は、どうしても二人軸になりがちなので。
間宮:先ほど触れた1600組アンケートでも、生まれ変わっても結婚したいと思っている方たちは、互いの家族との接点が多かった。僕らにとっても大事な話です。
出会っておしまいではなく、幸活のサポートをして未来に送り出してあげるのって、すごくいい(有賀)
間宮:結婚という人生の重大な意思決定をするにも関わらず、婚活って、ちょっと勢い任せなところがあるんですよね。もちろんタイミングも重要ですが、実は相手のことをあまり深く分かっていなくて、結婚してから「こんなはずじゃなかった」というケースも。
エン婚活エージェントで出会ったお二人には、その先が幸せになれる結婚をしていただきたいという思いで、対話の習慣化を中心に、婚活を「幸活」にするサービスを展開しています。
有賀:結婚までスピード感があるのは、いい面もあるんですけれどね。片方に結婚したい意思がありながら、同棲で3年、5年というパターンもよくありますから。
間宮:確かに、それはそれで……。
有賀:結婚の意思はそれぞれある人たちが出会って、いい意味で効率よく深い向き合い方ができれば理想的ですよね。だから、出会っておしまいではなく、幸活のサポートをして、未来に送り出してあげるのって、すごくいい。
婚活中から対話できていると、式の準備でも二人の言葉が共鳴して出てくるんだろうなって(有賀)
婚活中に焼く“おせっかい”が結婚後も続く幸せにつながると思ってるんです(間宮)
間宮:僕らのサービスでご結婚されたカップルから、担当したアドバイザーに、とても心のこもったメッセージをいただくこともあります。
有賀:やりがいがありますね。
間宮:○○さんにアドバイスいただいたおかげで、今も率直な対話で良好な関係が築けてますとか、お互いの駄目なところとかも見せ合えてます、と。そういうお声をいただくと、自分たちはある意味おせっかいな存在かもしれないけど、役立ってるんだなと。
有賀:婚活中から対話できていると、結婚準備期間中の会話も変わるでしょうね。二人の言葉が共鳴して出てくるんだろうなって。
間宮:それが理想だなと思います。ただ、まだご本人たちはその重要性に気づいていないことがほとんどで……あの、何度か結婚歴のある方ほど……。
有賀:アハハ(笑)。
間宮:すごく共感を得られるんですよ。
有賀:そうですよね。
間宮:だからこそ、この大切さを世の中に発信していくことが重要じゃんじゃないかということでKoukatsu Laboもスタートしました。
有賀:私は結婚式を決めた方たちと会う機会が圧倒的に多いので、話し合う習慣づけは、一番早いタイミングでも結婚準備からかなと思ってました。対話のスタートが出会ってすぐからだと、幸せな結婚を続けられるご夫婦がもっと増えるんじゃないかなあって。
間宮:ただ、もう自分たちは幸せだとおっしゃる方に、それでいいんですか?みたいな感じでいくわけなので。本当におせっかいですよね(笑)。
有賀:お互いに(笑)。
PROFILE:有賀 明美 株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ ウェディングアドバイザー
1977年生まれ。型にはまった結婚式が一般的だった中、「結婚式にサプライズ」という新しい概念をつくりだしたオリジナルウェディングの先駆者。新郎新婦の心に深く入り込みつくりだすウェディングは時に「絆の修復」などの奇跡を生み、近年は「夫婦・家族」の有り方についての啓発活動もスタート。2016年6月には明星大学客員教授に就任。幅広い分野に活躍の場を広げ、各業界から注目を浴びている。
【スペシャル対談 ‐前編‐】テイクアンドギヴ・ニーズ ウェディングアドバイザー 有賀明美 × エン婚活エージェント 代表取締役社長 間宮亮太