2023/02/21

「生まれ変わったら……」という先よりも、 “今”の毎日を大切に楽しみたい。 アウトドアライフで夫婦の、家族の絆を深める モデル・AYUMIさん

自然体でスロウなナチュラルライフを送るモデル・AYUMIさん。

昨年結婚20周年を迎えたご主人とのなれ初めや、ご夫婦やご家族の絆をより深めてくれているというアウトドアのお話をうかがいました。

「大切な人がいるって、いいな」、読んでいるだけで幸せな気持ちになれる、ほっこりエピソード満載のインタビューです!

 

結婚20年で子育てがひと段落、夫婦二人で過ごす久しぶりの時間

今回インタビューのお話をいただいて振り返ってみたら、去年は結婚20周年。この間スイート・テンなんて言っていたのにもう20年だなんて驚き過ぎて、ちょっと笑っちゃって。

去年我が家は子どもたちがW受験だったのですが、息子が高校1年生、娘が中学1年生になって、子どもたちも新しい世界に飛び出して行って。何をするにも以前は必ず家族一緒だったのが、最近は「(子どもたちの予定が合わなければ)やめる?」という感じに。でもそんなこと言っていたらどこにも行けないしねと。

子育てが少しひと息つけるようになって、久しぶりに、夫婦二人で過ごす時間が増えました。子どもが生まれる前ってこんな感じだったよねっていうのを思い出したのもあるし、なんだかちょっと新鮮に感じられたのもうれしくて。

我が家はアウトドアが趣味なので、自然の中で過ごすことも多いですが、子どもたちが巣立った後の自分たちの姿が見えて、「楽しくやって行けそう」って。改めて思えたきっかけにもなりましたね。

仕事が楽しくなってきた20代後半、“人生の優先順位”で選んだ結婚

夫も私も北海道出身で、実は大学時代の同級生。学生時代から付き合って、一緒にいる時間で言えば……もう30年! 28歳の誕生日に入籍したのですが、実は最初にプロポーズされたのは26歳でした。

私が東京に出てモデルの駆け出しだった時代は、20代後半の結婚は同業の中では早いほうで。その頃モデルの仕事も順調だったので、自分の中で最大限、引っ張りに引っ張り抜いて2年間(笑)。でも、結婚するならこの人しかいないって。それに、私は結婚して家庭を持ちたかったし、子どもも欲しかったので。自分の人生の優先順位を見つめたら、自然と結婚を決めることができました。

当時は子どもが生まれたら仕事はできなくなるのかなと思いましたが、生んでみたらそんなこともなくて。ありがたかったですね。

夫の趣味だったアウトドアが家族共通の楽しみに

子どもが生まれてから、家族で過ごす時に都心にあまり気持ちが向かなくなって。お買い物したり、おいしいものを食べに行ったりよりも、自然の中でその季節を味わうような時間を大切にしていくようになりました。今は子どもたちが土曜日にも学校があるので日帰りで行ける登山が多いですが、小さい頃は、キャンプに本当にたくさん行きましたね。

私は温泉が大好きで、昔はリラックスするといったら温泉宿に泊まりに行っていたんです。でも子どもが小さいと、ご飯の時間が決まっていたり、ほかのお客さんに気を使わなくてはいけなかったり大変じゃないですか。そんな時、元々夫は趣味で山に登ったりしていたので「テントを買いたい」と言ってきて、私は最初は、「外はちょっと……」と(笑)。

でも実際に泊まってみたら、すごくよかったんですよ。子どもたちも自由に伸び伸びできるし、これは子どもたちにとっても私たちにとっても、いい時間だと思って。それからもう、休みになるとずっとキャンプで過ごしてきました。

キャンプが趣味と言うと、「準備が大変じゃない?」と聞かれるのですが、我が家はほとんど、夫がやってくれるんです。子どもたちが大きくなったら手伝ってくれるかな?と思いきや、テントを張ったりはほとんどしなくて(笑)。食事は家では私の担当ですが、キャンプでは、余力があればちょっと手の込んだものを作る時もあるし、疲れていれば「お父さんのバーベキューをメインにしよう」ということも。

アウトドアご飯はそんな風にその時のペースで協力し合ってできるので、無理しないで、くつろぐことを優先して過ごせるのも魅力ですね。みんなで散策しながら薪を拾いに行ったり、火を起こしたり。そんな一つひとつも楽しみになるんですよね。

2019年には、家族そろって初の富士登山にチャレンジ。「娘8歳、息子11歳とまだ小さい時に登った富士山。歩いて雲の上を歩いたような感動は、今も忘れられないです。朝のひかりも、星空も、素晴らしい自然の景色をいただいたと思いました」(AYUMIさん)