2022/11/15

【いい夫婦の日スペシャル企画 ‐前編‐】モデル・前田典子×日比野玲 結婚25周年を迎えるシアワセ夫婦の現在地

これまでを振り返ったり、これから先の未来について話してみたり。11月22日の「いい夫婦の日」は、夫婦が“ふたりの時間”を大切にする日なのだとか。

そんな記念日のスペシャル企画にぴったりの憧れカップル、ともにモデルの前田典子さん・日比野玲さんの夫婦対談がシアワセバトンで実現しました。

来年結婚25周年を迎えるお二人のツヅクシアワセのヒミツに迫ります!

▼【スペシャル対談 ‐後編‐】はこちら

【いい夫婦の日スペシャル企画 ‐後編‐】モデル・前田典子×日比野玲 結婚25周年を迎えるシアワセ夫婦の現在地

前田:来年で、結婚25周年。出会ってからだと……35年?

日比野10年付き合って結婚したからね。最初の出会いは、お互い別の仕事だったけど、沖縄からの帰りの飛行機が一緒で、僕らそれぞれを知ってた後輩に紹介されて。その時初めてマエノリっていうモデルがいて、人気のある子だって知った。

前田:同じモデルの仕事をしてたけど、お互いぜんぜん知らなかったんだよね。

日比野:その時は、顔もそんなに覚えてなかったんだけど、その後当時流行ってたクラブでまた会ったり、偶然が何度か重なって。きちんと意識したのは、ヘアカットに行ったときに美容院に置いてあった『non-no』かな。あ、これがあの子だったんだって。そこから気になり始めた(笑)。

前田:その後、玲さんとよく一緒に仕事してた私と同じ事務所のモデルさんから、「日比野くん、ノリちゃんのこと気になってるみたいだよ」って。

日比野:そうそう、周りから攻めたの。彼女に会ったら「気に入ってるって」言っといてって。当時は仕事が終わると、夕方事務所に定時連絡の電話を入れてたじゃない?  

前田:携帯のない時代だったからね。

日比野:だからその時間を見計らって、あなたの事務所で待機して。定時連絡がきたときに電話を代わってもらってお茶に誘って、それから何度か会って付き合うようになった。

前田:最初にお茶した時は、私も知ってるスタイリストの友だちを連れてきて3人で会ったよね。あれ、どうして?

日比野:周りから攻める作戦だから(笑)。あなたも彼も大阪出身で話が弾めば素も見えてくるだろうと思ったしね。

前田:なんか、うまく乗せられちゃった感じ(笑)。

 

「やっぱりこの人だったんだ」って改めて思うことができたのは、離れた時間があったからこそ(前田)

前田:一緒に住み始めたのは、付き合って3か月くらいしてからだっけ? マンションの更新がきっかけだったね。

日比野:それからずっとだから、一緒に暮らしてる時期も随分と長いよね。

前田:でも一度離れてるじゃない、1年半くらい。

日比野:あー。

前田:私が振られてパリに行ったのよね。

日比野:若い時の恋愛はそういうこともあるでしょ(苦笑)。

前田:でも日本に戻ってきて、まあ業界も一緒だし、共通の友だちも多いし、たまたま会う機会があって。振ったくせに、もう待ってましたとばかりに「おかえり!」みたいな(笑)。

日比野:いない間いろいろ考えたんだよ。モデルの仕事も、僕自身は30歳っていう年齢に対して壁があって、これからどうするかとかいろいろ悩んでたりもして。それが落ち着いた時に、これから一番一緒にいたい人だなと。この人を逃しちゃいけないなってさ。

前田:離れてる間、けっきょく私も、もっと好きになる人が現れなかった。「もう一度」って言われたとき、「やっぱりこの人だったんだ」って改めて思うことができたし、離れた時間があったからこそ気づけたんだと思う。私はずっと憧れてたパリに住むっていう夢も叶えられたし。今思えば、よかったのかな。

 

結婚した時は、仕事はいい時期じゃなかった。でもだからこそ、覚悟が決まったのかもしれない(日比野)

日比野:あの期間がなかったら、何かの拍子に終わっちゃったかもね、完ぺきに。リセットではないけれど、お互いいろいろ考え直すきっかけになった。

前田:友だちには「一度割れたお皿は元に戻らないんだよ」とかすごい言われたけど、逆にそれで燃えちゃったところもあったかも。だからと言って、それで「結婚してやる」ってなったわけでもないけど(笑)。私が30歳になったくらいから、母から「どうするの?」「相手の人はどう考えてるの?」って、ジワジワと。ちょうど東京に遊びに来ていた母と碑文谷のサレジオ教会の前を通ったら、たまたま結婚式をやっていて、他人様の結婚式に感動して大泣きの母。

日比野:面白いお母さんなんだよね。

前田:私も感動して、結婚式はここで挙げたい!って。その流れで母と教会の事務所に立ち寄って、玲さんには相談もしないで式の日を仮押さえしてきちゃった(笑)。

日比野:さすがに「えーっ」て感じはあったけど(笑)、ちょうどその頃35歳くらいか。仕事がね、割と不安定だったからね。役者もやってたし、男は責任があるから、確立してから結婚したいって思ってたから。でもそれを待ってたらいつになるかわからないし、いい時期じゃなかったからこそ、逆に覚悟が決まったっていうのもあるかもね。いいきっかけをもらったなって思ってるよ。