20代で出会ってから、50代・60代と年齢を重ねてきた今、対談中何度も「幸せだよね」「恵まれてるよね」と話してくれたモデル前田典子さん・日比野玲さんご夫妻。
憧れカップルの対談後編は、若い頃と現在のコミュニケーションの違いや、対話しながら二人三脚でしてきた子育ての話など、今もツヅクシアワセを実現中のシアワセ夫婦ならではの、参考にしたい話が満載です。
▼【スペシャル対談 ‐前編‐】はこちら
【いい夫婦の日スペシャル企画 ‐前編‐】モデル・前田典子×日比野玲 結婚25周年を迎えるシアワセ夫婦の現在地
前田:玲さん、けっこうせっかちだよね。
日比野:うん。パッと決めないと落ち着かないんだよ。
前田:旅行する時も、予定を全部決めておかないといやなんだよね。
日比野:あなたは全然気にしないでしょ。
前田:そう言われると、私が任せっぱなしみたいじゃない!って、こんな小競り合い、対談中にすることじゃないから(笑)。
日比野:まあでも、日々こんな感じで小さい言い合いみたいなのはあるけど、大きいケンカにはならないね。
前田:長引いたりはしないよね。
日比野:あなたは言うこと言って、すぐ忘れちゃうじゃない。さっきまで怒ってたと思ったら、いきなり全然平気な感じできたりとか。あれは何だったの?みたいになってるから。
前田:あーそれね。だっていろいろ言うんだもん。ある程度右から左に聞き流してないと。全部受け止めて言い返してたら、結婚生活なんて続かないよ。だってストレス溜めないのが一番じゃない?
日比野:こっちは溜まってるかもしれないけどね(笑)。
性格が違うほうがいいんじゃない? 似たもの同士より、考え方の幅が広がる。相手を理解しようと努力することでね(日比野)
日比野:でもまあ、こうやって性格が違うほうが、やっぱりいいんじゃない? 似たもの同士より、考え方の幅が広がるというか。相手を理解しようと努力することでね。
前田:自分の考え方が世の中のすべてじゃないんだって、気づくことは多いよね。
日比野:僕にないところが、あなたにはいっぱいあるっていうのは思うよ。度胸とかさ。自分だったら、もっと慎重になって構えてしまうことも、平気で突っ走ったりするっていう。「え、やっちゃうの?」みたいな。
前田:そうだね。私はすぐ行動しちゃうから。パリ行っちゃった時もそう。迷ったらGO!結婚もGO!
日比野:テレビのコメンテーターやった時も、僕は「え、そんなことできるの?」みたいな感じだったけど。まあ結果的にはできてたわけだけど、とにかくそういうところあるよね。すごいなと思うよ。
前田:あなたは慎重派だもんね。
日比野:石橋をね、叩きすぎて割れて渡れないタイプだから(笑)。でも、だからこそ俺に任せておけば安心っていうところもあるでしょ?
前田:割っちゃってやれないこと、いっぱいあるよね。もったいないなって私は思うけど。
結婚生活も25年、今の共通の楽しみはゴルフと温泉。たまに一緒くらいがちょうどいい(前田)
前田:トークショーとか雑誌のお仕事とかで、こうやって二人で話してると「家でもこうなんですか?」ってけっこう聞かれるけど。
日比野:そんなにね。
前田:結婚生活25年ですから。会話もそうだけど、なんていうか、あんまり褒めたりもしてくれないよね。
日比野:照れ屋なんだよ。若い頃だって、愛してるだの好きだのは、ほぼ言わなかったし。父親の影響か、男は黙って的な、亭主関白な姿を見て育ってきたから、そういうのがちょっとあるのかもしれない。
前田:「いってきます」も「ただいま」も咳払い、みたいなのはさすがにどうかと思うけど。
日比野:あはは(笑)。父親もゴホッ、ゴホッとかやってたな(笑)。
前田:そういうとこ、息子も完全に似ちゃってるじゃない。家の中で、なんだか私が一人でしゃべってる。「ただいま」って言われてないのに、「おかえり~」って。
日比野:誰に言ってんの?僕に言ってんの?みたいなね。あはは(笑)。
前田:当たり前じゃない。言って欲しいけど、これに関してはもうあきらめてます。
日比野:でも一緒にゴルフに行くときには、車の中でけっこう話すよね。最近はゴルフと温泉か。
前田:共通の趣味だからね。ゴルフの話になると、突然饒舌だよね(笑)。家の中でも、私が一人で練習してるとすぐ寄ってくるし。
日比野:「ここが全然違うんだよ」とかね。
前田:もう一緒に行動するのって、ゴルフと温泉と仕事の時くらいかな。あとはそれぞれの友人と遊んでる。それくらいがちょうどいいんだよね、きっと。