2022/12/12

【いい夫婦の日スペシャル企画 ‐後編‐】モデル・前田典子×日比野玲 結婚25周年を迎えるシアワセ夫婦の現在地

日比野:でもさ、息子のこととか、大事なことはちゃんと話合ってここまで来たんだと思うよ。25年とか35年とか経ってる今と、出会ってすぐの頃とは関係の深さが違うとはいえ。

前田:まあね。最初は気を使って言えなかったことも、今はね。

日比野:沢山のできごとを共有して、お互いの性格も知り尽くして。大人のゆとりも出てきた二人だからこその会話も、なかなかいいものだなって思うよ。

 

これまでを振り返ってみると、「あの時は楽しかったね」っていう思い出がたくさんある(前田)

前田:思い出が増えた分、昔話も楽しいよね。これまでを振り返ってみると、「あの時は楽しかったね」っていう思い出がたくさんある。

日比野:その時々の幸せがあったよね。そうだ、今は「幸せだね」っていうことを、よく話すじゃない。

前田:そうそう。それはよく。私たちは恵まれてるねって。

日比野:若い時には考えもしなかったけど、とくにここのところ思うようになったよね。幸せになりたいってみんな思って一緒になるわけだけど、やっぱりその時々は必死じゃない。子育てもそうだし、仕事もそうだし。それがこの歳になってくると、ちょっと落ち着いてきてさ。

前田57歳と61歳にもなるとね。

日比野:夫婦で仕事に呼んでもらえたりとか、60歳過ぎてもモデルの仕事をやれててさ。いろいろ経てきて今があるわけだけど、その時はここを目指してたわけじゃなく。だから結果として、今の状況になってることに対して、すごくありがたいなって思うよ。これまで以上に感謝の気持ちが湧くし、より一生懸命やろうって気持ちにもなるよね。

 

人生は後から分かる。お互い尊重して、認め合って、ちょっと妥協もしつつ。そうすれば、ずっと仲良くやっていける(日比野)

前田:来年結婚25周年だけど、まだまだ先は長いじゃない? 私たち、20年後、30年後ってどんな風に暮らしてるんだろうね。

日比野30年後か。90歳になっちゃうんだけど。

前田:押してあげるよ、車いす。ふふふ(笑)。

日比野:まあ、お互い好きなことができてるし、わざわざ先を考えるっていうより、今の延長線上の感じじゃない? このまんま、こんな感じで好きにやっていけるのが理想じゃないかな。

前田:うん、元気でね、健康であればね。

日比野:僕個人としては、いつか岐阜に帰って田舎暮らししたいんだけどね。あなたはだめでしょ。

前田:ちょっと都会派だから(笑)。私はいろんな趣味をもっと広げて続けていきたいな。

日比野:ああ。動いてないとダメだもんな。

前田:うん。サメみたいな感じで動いてないと。

日比野:僕は早寝早起きだけど、あなたは夜更かしもすごい(笑)。

前田:夜中までね、ドラマ見て。朝息子のお弁当作らなくてよくなったからね。

日比野:あなたは夜の時間を一人で自由に使って、朝の静かな時間は、僕の時間ね。さっきも話したけど、今の自分たちを思い描いて結婚生活を送ってきたわけじゃない。人生は後分かりだからさ。お互い尊重して、認め合って。

前田:ちょっと妥協もしてね(笑)。

日比野:そう、ちょっと妥協もしつつ(笑)。そうやっていければ、ずっと仲良くやっていけるよ。

 

PROFILE:前田典子

1965年生まれ。マチュア世代にカリスマ的人気を誇るファッションモデル。愛称はマエノリ。オリジナルファッションブランド「Rejoove」のプロデュースやコメンテーターなど、テレビやCMまで多岐にわたり活躍。

PROFILE:日比野玲

1961年生まれ。メンズファッション誌の人気モデルの先駆けであり、現在も雑誌やブランドのアンバサダーとして活躍。俳優としても数多くの作品に出演し、台湾にも進出。近年はバラエティ番組に夫婦そろっての出演も多く、飾り気のないトークに人気が集まっている。

▼【スペシャル対談 ‐前編‐】はこちら

【いい夫婦の日スペシャル企画 ‐前編‐】モデル・前田典子×日比野玲 結婚25周年を迎えるシアワセ夫婦の現在地