「前フリ」が功を奏し、順調に進んだ交際
―交際成立後は、どのように距離を縮めていきましたか。
Sさま:1日1往復の頻度で LINEをしていました。でも、1回に10通とか送ることもあったし、一通の文字量も…
Hさま:スクロールするほどの長文でした!(笑)
―最初は戸惑いませんでしたか?
Hさま:びっくりしました。1回でドカッと送ってくる人もいるんだなって(笑)。
でも事前に「自分はそういうスタイルだよ」と前置きをしておいてくれたので、待っている間も不安はありませんでした。
Sさま:「既読がついて返信が来なくても、不安にならないでね」と先に伝えていたもんね。「どういう返事をしようかなって考える時間があるだけだから」って。
―真剣交際へはどのように進まれたのでしょうか。
Sさま:いきなり告白してその場ですぐ判断してもらうのは酷かなと思い、3回目くらいのデートで「もう少しで真剣交際の告白をするつもり」と予告をしました。
Hさま:「自分は気持ちが決まっていて、待てるから、いろんな人を見ておいで」というスタンスが嬉しくて、むしろ私はそこで気持ちが固まって。それで告白を待つことなく、私のほうから先に返事をして真剣交際に入りました。
―その後は成婚・結婚を意識して、話す内容も変わりましたか?
Sさま:楽しくデートするだけの日と、真面目な話をする日を分けていました。「次のデートは真剣な話をちょっと挟んでもいい?」みたいな前フリをしながら。
―心の準備ができていいですね。ちなみに前フリ『あり』のデートではどんなお話を?
Hさま:「子どもは欲しいか」とか、「結婚後の居住地はどの辺がいいか」とか。結婚前に確認しておきたかった持病・借金・宗教の話などの話も含めて、真剣交際中に確認できました。
成婚後に訪れた、心境の変化
―成婚はどのように決まったのでしょうか。
Sさま:僕らは千葉県民なので、やっぱり特別感を出したくて。某テーマパークのベンチで、夜に告白しました。
Hさま:バッチリ魔法がかかったよね(笑)。
―成婚してからお二人の気持ちに変化はありましたか?
Hさま:“週に1回デートをする仲”から、“毎日一緒に生活する仲”に変わった今のほうが好きですね(照)。
すごくマメな人で家事も進んでやってくれるし、仕事も好きな人だし、趣味なども熱心にやっているので、一緒に生活していてすごく楽しいです。
Sさま:僕もです。また、Hさんと一緒に住み始めてから“相手と合わない部分が出てきたときの考え方”が変わったなと思います。「一緒にいる嬉しさが良くも悪くも当たり前になっちゃったからこそ、こういう不満も出てきたのかな」と思えるようになりました。
―時にはケンカをすることもありますか?
Hさま:あります。私がだいたい一方的にカッと怒っちゃう。そのときはSさんがグッと堪えて、私の怒りが鎮まるまで受け止めてくれます。
Sさま:後日冷静になってから話し合いの場を設けて、お互いの妥協点というか、歩み寄れるポイントを探すようにしているよね。
Hさま:「何が怒りポイントだったか」とか、「どこまで歩み寄れるか」とか。あと、「次から私はどういう怒り方をしたらいいか」も。
―怒りポイントの共有、とても良いですね!
Sさま:そうですね。怒られた側はやっぱり「何がダメだったんだろう」と分からない部分があるので。生まれ育った環境も考え方も違う二人が今初めて一緒に生活しているので、一つひとつ話し合っていくのが大切だなと思っています。
「やらない後悔」より「やる後悔」
―最後に。今、入会を検討している方々に向けてエールをお願いします。
Hさま:私は「半年やってムリだったら、独身人生を謳歌するぞ!」という気持ちで始めました。もし本当に出会えなかったとしても、きっと今頃は悔いなく独身生活を楽しめていただろうなと思います。
今迷っている方も、「これくらいなら自分の時間とお金を割ける」という期間を決めて、一回本気で婚活をやってみてはいかがでしょうか。もちろん一番の目的は結婚することですが、もし「頑張ったけどダメだった」という結果になっても、自分で納得できれば無駄にはならないと思います。「やらない後悔よりはやる後悔」です!
Sさま:そうだね。たとえ成功しなくても死ぬわけじゃないし、失うものはそこまで大きくないですから。「試すだけ、試してみては?」と僕も思います。
その手段がうまくいかなければ別の方法を試すこともできますし、もしかするとやってみたことで「やっぱり自分は結婚しなくてもいいや」という本心に気づけるかもしれないので。
―たしかに、やってみて初めて気づくこともありますし、どんな経験も人生の糧になりますよね。
お二人とも、素敵なお話をありがとうございました。末永くお幸せに!