結婚相手を探しているときに、結婚相談所や仲人の後押しを受けて、お見合いをする機会がある人も多いのでは?
1回のお見合いで生涯の伴侶となる人に巡り合えた場合には何も問題はありませんが、「結婚するにはちょっと…」と感じる場合もあるでしょう。そんなときには、きちんとお断りする必要があります。
「はっきりと断るのは相手に悪いような気がする」
「気まずいから、できればフェードアウトしてしまいたい」
そう思う気持ちも分からなくはありませんが、それは相手にも間に立ってくれた人にも失礼です。そこで今回は、お見合いや縁談の上手な断り方について見ていきましょう。
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そもそも結婚する意志がない場合
まだ結婚するつもりがなくて、お見合いや縁談をお断りしたい場合には、お話があった時点ですぐに、まだ結婚を考えていないということでお断りしましょう。
お見合い写真や釣書などの書類は受け取らないこと。もしも両親などが受け取ってしまっていたら、開封せずにお返しするようにしてください。しかし、両親などが先に開封して、お相手の情報を見てしまっていることがあるかもしれませんよね。そのような場合には、事情を正直に説明して、書類をお返ししましょう。
何度もお声がかかりそうな場合には特に、今はまだ結婚を考えていないことをはっきりと伝えましょう。「結婚を考えるようになりましたら、ご相談させていただきますので、そのときにはよろしくお願いいたします」といった感じで、【1】こちらからお願いしない間はお見合いする気がないこと、【2】時期が来たらお願いしたいことを添えておくとよいでしょう。
またお断りする際には、社会人のマナーとして、お話をもってきてくれた方へお気遣いいただいた感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしてください。
縁談でのお見合いをうまく断る方法
それでは、結婚相手を探すために近所の世話好きのおばさんや親戚、あるいは上司に縁談をお願いした場合について考えてみましょう。
ちなみに縁談は、あなたのことをよく知っていて、顔が広く、信頼できる人にお願いするようにしてくださいね。また両親の知り合いであっても、依頼の際には自分から直接うかがってお願いしましょう。
縁談に用いられる書類
縁談をお願いする際に必要な書類、あるいは縁談がきたときに受け取ることになる一般的な書類について確認しておきます。
- 履歴書(氏名、生年月日、住所、学歴、職歴、資格など)
- 家族書(二等親内の家族、親戚の氏名、年齢、出身校や職業など)
- 生活状況書(身長、体重、健康状態のほか、趣味や信仰、年収、親との同居の可能性など)
- 写真
書類は白い封筒に入れられ、「釣書」や「身上書」と書かれていることがあります。
お見合いする前にお断りする場合
縁談が舞い込んだ際、お返事は10日以内に行わなければなりませんが、紹介された相手と自分の希望条件が合わない場合も少なくありません。こうした場合、どのようにして丁寧にお断りし、自分の条件を適切に伝えるべきなのでしょうか。
まず大切なのは、急ぎのお返事を求められていることを理解することです。縁談の返答期限は10日と短いものですが、慎重に検討するためにも少なくとも1日は考慮しましょう。焦る必要はありません。自分の気持ちに素直に向き合い、納得のいく返答を心がけてください。
もしも相手との条件が合わない場合、相手の容姿などを理由にして断るのは避けるべきです。相手の心を傷つけることは避け、お互いに良好な関係を保つためにも、優しさと配慮を持って断りましょう。
世話人に伝える内容は、自分らしい生活や将来のビジョンを考慮したものが望ましいですね。たとえば、女性であれば「仕事は辞めたくないので、転勤の多い方には自分は結婚相手として向いていない」といった具体的な条件とその理由をはっきりと伝えることが重要です。このように自分の理念を丁寧に説明することで、相手にも納得してもらいやすくなります。
また、縁談の返答の際には、感謝の気持ちを忘れずに伝えることも大切です。世話人や相手にとっても時間や労力を割いてきてくれたことに対して感謝の意を示しましょう。
縁談が舞い込んだ際、慎重に考えて自分の気持ちを伝えることが大切です。急ぎの期限に追われることなく、自分らしい条件を持ちながらも、他者の気持ちを尊重する姿勢を持って断りましょう。
お見合いしてすぐにお断りする場合
お見合いをしても、もう一度会いたいとは思わなかった、というケースもあります。実際にお会いして早々から「この人はちょっと違うな」と感じても、お見合いの時間は1時間程度とそう長くはないので、感情は外に出さないようにして過ごしましょう。
お見合いの後、すぐに世話人にお礼を伝えるとともに、お断りを入れます。相手のどのようなところが気に入らなかったのかを細かく伝えるのではなく、「お互いの感覚が合わないようでしたので」などのように、やんわりとお断りしたほうが無難です。縁があってお見合いしたのですから、できるだけ相手を傷つけないようにお断りしてください。せっかく紹介した人を下に見るように言われるのは、誰でも好みません。また世話人から良縁を紹介してもらうためにも、世話人の機嫌を損ねないことが重要です。
逆にお見合い相手とお付き合いしたいという場合にも、お見合いから1週間以内には世話人に連絡を取り、相手に伝えてもらいましょう。
2、3回会ってから断る場合
1回会っただけではよくわからないことも多いので、何度か会って判断する場合も少なくありません。一般的に、お見合いして1か月以内に2、3回会って、本格的にお付き合いをスタートさせるかどうかを判断し、3か月を目途に婚約するかどうかの結論を出すという暗黙のルールがあることを念頭に置いておきましょう。
2、3回会ってから断る場合も、世話人を通してお断りします。お見合い後すぐに断る場合と同様に、相手の欠点をあげるなどして、相手を悪く言うことは避けてください。まじめに正直な気持ちを伝えようとしても、なかなか理解してもらえることではありませんので、感覚や価値観、人生観が合わないなどのやんわりとした理由でお断りしましょう。
結婚相談所でのお見合いをうまく断る方法
結婚相談所を通じてお見合いをした後にお断りをする場合にも、お見合い相手本人に断りを入れるのではなく、通常は結婚相談所に伝えることになります。結婚相談所によって、お断りする場合の規約がありますので、確認しておいてください。
結婚相談所に連絡を入れる場合には、親戚や上司などに紹介を頼んだ場合とは異なり、お断りするのにそれほど気を使う必要はありません。お見合い相手へは、結婚相談所から上手にお断りを入れてくれるので、お断り理由をダイレクトに伝えてもOK。むしろ、次の人を紹介してもらう際の参考情報にしてもらえるでしょう。
ただし、お金を払っている側であっても、横柄な態度にならないように気をつけてください。担当との信頼関係は、結婚への近道です。
友人の紹介でのお見合いをうまく断る方法
お見合いというほど堅苦しくはなくとも、友人の紹介でデートをする機会があるかもしれません。結婚への縁がなかった場合には、相手に丁寧にお断りします。
時間を割いて会ってくれたことへのお礼、会って楽しかったこと、相手の非ではなく自分に至らない点があることなどを述べ、ご縁がなかったということははっきりさせることがコツです。最後に相手の幸せを願う言葉も入れるとよいでしょう。
また、紹介してくれた友人にも、紹介してくれたことへの感謝とともに、断ったことは必ず伝えるようにしてください。
お断りは誠意をもって
1回目のお見合いで結婚に至る人も稀にいますが、お見合いを重ねながら自分の結婚観を練り直し、生涯の伴侶を見つける人も少なくありません。むしろ、ほとんどの方がお見合いを断る経験、断られた経験があるものです。
お見合いを断ること自体は悪いことではありません。しかし、間に立ってくれた人に感謝するとともに、ぐずぐず先延ばしにしたりせず、誠意をもって伝えることを忘れないようにしましょう。
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