マネー編
ゆとりある暮らしのために、 結婚前に知っておきたい、お金の知識。

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【婚活マネー】講師:中村芳子

「お金がないから、結婚できない」のウソ

経済的な問題がネックになって、結婚できない男女が増えていると言われます。しかし、その理由をよく聞いてみると、「結婚したら、男が妻子を養うもの」という古色蒼然(こしょくそうぜん)とした価値観に縛られている人が多いように思います。

そのため、男性は「養う自信がない」と結婚を敬遠しますし、女性もまた「結婚したら養ってもらいたい」と夫に経済的に依存したがって、男女の思惑が一致しません。現実には、そうした片働きの結婚は社会構造的にかなり無理があります。非現実的な願望を持つことで結婚の可能性をどんどん狭めているケースが目立ちます。

夫が社員となって外でバリバリ働き、妻が専業主婦として家を守るというのは昭和の結婚モデル。時代は変わりました。夫も妻も働いて2人でSurviveする(暮らしをいとなんでいく)のが平成の結婚モデルなのです。2つの家計を1つにまとめると、生活費を抑えられる分、貯蓄や余暇に回せる余裕も生まれます。結婚した方がずっと経済的なのです。

また、結婚適齢期の男性の収入は、ほとんどの場合、多くの女性が望んでいる金額=500万円より低めです。内閣府の統計では、35歳以下の男性で、年収500万円以上の割合は20%程度しかいません。けれども、夫の年収500万円の生活は、2人で300万円ずつ働けば難なくクリアできます。「共働き結婚が当たり前」と頭を切り換えれば、婚活の実りも早いはずです。むしろ、結婚は、貯金を始める、家計を意識するなど、お金に対する気持ちを切り替えるチャンスかもしれません。 

 

これだけ準備しておけば安心。結婚のための貯蓄の法則

中村様1

とはいえ、結婚するときに多少のお金が必要なことも事実です。では、いくらくらい貯めておけばいいのでしょうか。

私は原則として、「30歳までに年収分貯めましょう」と提言しています。社会人1年目の23歳から手取りの15%くらいを貯めていくと、達成できる計算になります。15%なんてムリという人も、10%ずつ貯めれば、33歳には目標額に届きます。そんなに難しい課題ではないはずですよ。

コツコツ貯めるのが得意な人は、年収の15%分の金額を12等分して均等に貯金。ボーナス時に多めに貯め、毎月の家計には余裕を持たせる方法もあります。会社に財形貯蓄の制度があれば、ぜひ利用しましょう。「月末に余ったら貯金しよう」「お給料が上がったらその分を貯金しよう」ではなく、最初に天引きしてしまうのがコツ。自分に合ったスタイルを見つけましょう。

 

パートナーの金銭感覚は交際中にチェック

婚活に際して、デートの費用をどうするかは悩ましいところです。エン婚活の場合は、初対面のときには「カフェでワリカン」を推奨していますが、私自身も賛成です。それで意気投合し、また会いたいとなれば、食事デートでもテーマパークでも2人で盛り上がれるところを考えましょう。

初めのころはワリカンがいいでしょう。何回かデートを重ね、双方が相手を恋人だと認めるころには、お互いの経済状況やお金の価値観もわかってくるはずです。デートの支払いについては、そのときに、状況次第で考えればいいと思います。

女性は、異性の友人と食事をするとき、「この人とはきっちりワリカン」「この人とは四分六くらいで多めに払ってもらう」など、相手との関係性や収入などで変えている場合も多いかもしれません。

個人的には、収入が高い方がちょっと多めに払うのがいいと思いますが、かといって、女性が「毎回おごってもらって当たり前」という考え方は間違っています。

ただ、場数を踏んでいない男の人にとっては、この感覚を理解するのが少々難しいかもしれません。「初回から、デート代をきっちり半分請求された」と怒る女性がいますが、“実は慣れていなくての失敗”というケースとも考えられます。ケチでやったことなのか、不慣れで気づかないのか、相手の本心を見極めることを忘れずに。

恋人時代には、気前がいい男性の方が女性にとって魅力的に映るのが一般的です。けれど、結婚する相手としてはどうでしょうか。つき合いがいい人、気軽におごってあげる人は、友だちや部下などに対しても財布のひもがゆるいはず。そうした金銭感覚が、結婚しても変わりません。要は、お金遣いの荒い男性なのです。

そう考えると、恋人時代も、記念日や特別なときにはごちそうしてくれるけれど、ふだんは堅実でちょっと財布のひもは固いくらいの方が安心できます。金銭感覚はバランスです。ただし、お金についてセンスのいい気配りができなくても、他の魅力があってステキな人はたくさんいます。彼の支払いがスマートでなくても切り捨てず、女性が早めに、「こうしてくれるとうれしい」とデートのお金について助言してあげると、おつきあいもスムーズでしょう。

 

結婚相手とは、互いに経済状態をディスクローズ(情報公開)しよう

中村様2

ある程度、結婚が前提のおつきあいになってきたら、お互いのお金に関してディスクローズ(情報公開)しましょう。パートナーに借金があることがわかって破談、という話も聞きますが、結婚後に発覚するよりずっとましです。さきほど貯金のお話をしましたが、貯金はなかなかできないとしても、少なくとも結婚前に借金は整理しておくことを目標にします。意識は薄いかもしれませんが、リボ払いや車のローンも“借金”ですよ。

いろいろな家庭の家計相談に乗ってきた経験から言いますが、毎月2万、3万でもローンを返していると、貯金がとても難しくなります。すると、いざというときにまた借金するしかなくなるので、悪循環です。

金銭的な価値観があまりに違うと、結婚生活に影響してきます。お金のことを口にするのはちょっと……と思うかもしれませんが、今後、家計をともにする相手と、お互いの経済状況についてディスクローズし合える関係を作るのはとても大事なこと。話ができる雰囲気ではないという段階なら、お互いの実家に行くときがその一端を垣間見るチャンスです。

 

結婚式費用は、身の丈で収める

結婚情報誌などに「結婚式にかかる費用は平均300万円」などという記事が載っています。世の中のしくみは「普通はこのくらいかかるんです」と情報発信してきますが、結婚式費用については、「いくらかかるか」ではなく「いくらかけるか」という意識を持ちたいものです。かかるは受け身、かけるは主体的なお金の遣い方。婚活をする前に、「かかる」「かける」の違いをしっかり理解しましょう。

私のセミナーでは、結婚式の費用は「貯金の30%まで」とお伝えしています。年収300万で30歳までに300万の貯金ができたら、ひとり90万、カップルで180万円の式を挙げる、と考えます。すると、貯金の残りは新生活のために遣えます。夫婦で貯金が400万以上あるプラスのスタートができるのです。

若い人ほど、結婚がゴールのように感じて、ありったけのお金でゴージャスな式をしたがる傾向がありますが、それはダメ。結婚式のためのローンももちろんダメです。

結婚式も、結婚式場やホテルなどお仕着せのところならそこそこ金額が張ります。でもたとえばレストランでごく親しい人だけで挙げるスタイルなど、現代ではクリエイティブな式のほうがカッコいいかもしれません。ただし結婚資金を援助してもらう時は、親の希望もきいて、上手な落とし所をみつけたいところ。

地に足をつけた新生活を目指して、婚活、そして結婚に臨みましょう。

【講師紹介】

ファイナンシャルプランナー
有限会社アルファアンドアソシエイツ 代表取締役
WAFP関東会員、女性FPの会(現WAFP)初代理事長

【経歴】

早稲田大学商学部で国際経済を学ぶ。メーカー勤務を経て、1985年、独立系FP会社の株式会社MMIに入社。
ファイナンシャルプランニング業務全般に携わる。91年に独立し、有限会社アルファアンドアソシエイツを設立。20~30代のお金の啓蒙に力をも入れている。
『結婚までに、やっておくべきお金のこと』『20代のいま、やっておくべきお金のこと』など著書多数。

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